桜貝の気まぐれ日記

還暦過ぎての初ブログ開設

ムーラン・ルージュ!

ホントにギリギリ、8月29日の望海、甲斐のラスト2の回を観劇して来ました。

ミュージカル界のプリンスに大変申し訳ないことですが、私は井上芳雄さんの歌声が苦手なのと男役の望海さんのファンであっても女性に戻られた彼女をさほど観たいとも思えずチケットを取っていなかったのですが、公演が始まった途端に評判をSNSで目にすると、あれっ?やっぱり一度は観とくべき?という事で、それでも自分の身の程に合った2階席後方のチケットを取ったのでした。

もし1階席だったら私の老化した目には赤と金色の舞台装置が眩すぎてサングラスをして観劇しなければならなかったかもしれなかった。

開演前から怪しい音楽が流れて際どい衣装を纏った踊り子の方々がゆっくりと舞台上に現れ始め、くねくね歩き始めた。これが意外と長くて疲れる。

クリスチャンが狂言まわしな感じて回想し始めるんだけど、最初はムーランルージュのショウでサティーンは中々お出ましになりません。

このショウの場面ね、2階席からヒューヒューとか仕込みかと思う歓声が上がって、客席もリピーターが多いのかノリノリで手拍子してたけど正直それほどか?って思いましたよ。

私は感動しなければ拍手もしないへそ曲がりな客なんですけど、皆さんノリノリの所申し訳ないから手拍子はしました。

カンカンだって宝塚のカンカンの方が凄いのでは?と思った。ただ、お色気と踊り子の良い意味で夜の女性的下品な感じは充分伝わって来た。

それと対照的にやっとブランコに乗って登場した望海サティーンはまだ男役から完全な女性に戻ってないように私には見えたわ。

肉感的な体型では無いし、お顔は綺麗だけど娼婦には見えない。

歌はもちろんお上手だけど百戦錬磨でムーランルージュのスターにのし上がった感じの色気が仕草には現れてないので、アチャーとこれはヤバイと最初は感じたんですよ。

ところが、象のお部屋でクリスチャンのと会話する望海サティーンがどんどん甲斐クリスチャンに惹かれて行く芝居を見ていたら、色気云々なんてどうでも良くなって望海サティーンが愛おしくなっちゃったんです。恋に落ちて行く望海さんが可愛いくて、これだからファン心理って我ながら複雑だよ。女心を繊細に表現する望海風斗に心から拍手を送ったよね。これから女性を演じて行く前途は明るい。

そして、心身が弱って死に向かって行く演技は宝塚で沢山観て来たから既視感があって、結核なのにクリスチャンとそんなにキスして良いの?なんで余計な事まで考えた。

最後に付け足しのようで失礼だけど、今回の観劇で1番の収穫は甲斐翔真さんという俳優を知ったことだった。

高身長で恵まれた体格、お顔が小さく相当なハンサム、何より歌声が爽やかで私好みの歌唱法なのが嬉しい。

ジキルとハイドの柿澤さんも素晴らしかったしまたしても注目したい俳優さんに出逢えて楽しみが増えた。

そして、イザボーで望海さんとまたも共演というニュースを今日知り、今後の事を考えて早速望海さんのファンクラブに入会手続きしてしまったことをご報告します。