桜貝の気まぐれ日記

還暦過ぎての初ブログ開設

トップ娘役舞空瞳さん退団発表

千穐楽の翌日の発表、虚をつかれた感じだけど納得。

トップ娘役で8作は充分の部類なのだ。

ただ、RRRで出番が少ない為か?お芝居と歌が成長したなあと思ったばかりだし、礼真琴氏の元を離れて修行に出た?甲斐があって、やっとトップと対等に渡りあって残り2作くらいで同時退団かなと感じた矢先だった。

舞空瞳さんはお顔も可愛らしく、華があり、ダンスもお上手だ。

元気いっぱいで明るい女の子ってイメージ。

どちらかと言うと暗いイメージの礼真琴氏に明るさを補うには良い相手かとも思うが、何しろお芝居に深みが出ないタイプなのが残念で物足りなかった。

お二人のデュエットダンスは技術のぶつかり合いみたいで情緒にかける振り付けが多く、観客の私は満ち足りたラストをいつも迎えられなかった。

まあ、礼真琴氏も北翔海莉さんが星組の最終兵器と仰っただけのことはある方だけど、お芝居は演目を選ぶタイプ、意外とラブストーリーが似合わないような?お歌も物凄く上手いけど演目によっては感情が乗らずにカラオケ風に感じる訳だけど。

お二人の最後の作品、「記憶にございません」は映画で観たけど、確か総理の奥さんは秘書と浮気していて夫婦仲も冷めてる設定で、記憶を無くした後に仲が改善されていくと記憶しているが、果たして2人には全く似合わなそうな演目が吉と出るのか?

私は後は詩さんで申し分ないと思っているが小桜さんと一作でも観てみたい。トップ娘役は置かないで相手役としてでも。

小桜ほのかさんは霞草のようにロマンチックに寄り添うことも出来るし、力強い女戦士として共に立つことも出来る。歌唱力も素晴らしい。かつての宝塚の娘役の良さをお持ちの方だから。

 

 

星組RRR・ヴィオレトピア

宝塚歌劇に関しては最近ワクワクドキドキすることが無くなって来て悲しい限りなのだけど

一応確認したい気持ちがまだ残ってる。

A席かB席を選べば東京でもおひとり様なら1回は観劇出来る。

映画RRRは配信で観た。噂のナートゥダンスはインド映画ならではの明るさで、これかあと思うと同時に足がつりそうだし片足ステップで踊ったら股関節をやられそう、また舞台で毎日やるのは負担だろうなという心配が先にたった。

最近の演目は集客の為に話題性を重視するきらいがあって、本当に宝塚の世界観に合っているのか疑問を感じることが多い。

映画は3時間に及ぶ壮大なスケールの大作だ。

英国が如何に非人道的にインドの人々を扱い侵略していたかを改めて思い知らされ、ナートゥダンスは厳しい現実の中のほんの箸休め的シーンで全く娯楽作品ではなかった。

宝塚の脚本は良く纏まっていたとは思うし、火や水のダンサー、歌唱力のあるシンガーの表現力の高さもあって映画とはまた違った魅力もあった。

でも、インドの人々の苦しみを描き切るには何か物足りなさも感じた、

礼真琴氏がビームとして最初に登場する場面など今までの演目に感じることのなかったスターのオーラが溢れていたし、2番手の暁千星氏もトップスターに劣らぬ魅力を対等に表現出来ていて後継間違いなしと感じた。

トップ娘役の舞空さんも礼さんの元を離れて外箱を演じてきた効果があり、これまでの固さが取れて良かった。

ただ、ラストはトップスターとトップ娘役の絡みを増やすために原作を変えてしまい緊張感が薄れた感じがした。

1番の見応えシーンは鞭打ちの後のビームの歌だったが、礼真琴には凄みが感じられ迫害と男の友情が阿弖流為と同様にハマると再認識した。

ヴィオレトピアは指田先生の初作品ということで、賢い方のこだわりの作品って感じで嫌いじゃないけど、ストーリー性のある場面が多く理解しようと頭を使い観ていて疲れた。

その中でお気に入りはクールでカッコよく揃った男役群舞に娘役が絡んで行く場面、お衣裳もグリーンとオレンジの世界観が珍しく目をひいたのと、ロケットボーイの若手男役4名がそのままロケットに加わるのも珍しくで可愛かった。

楽曲選びも他の演出家が歌謡曲から選ぶことが多いところを指田先生は独特な感じなので馴染みが薄く記憶に残りにくい。

これまでの宝塚は歌謡曲を聴くような層がターゲットだと思っていたがこれからは変わって行くのかなと思った。

 

 

望海風斗 ドラマチックコンサート Hello

初めて望海さんのコンサートへ行って来ました。

f:id:kaisakura:20240325004816j:image

いやー良かった!

日本青年館の2階最後列のセンター席。

歌が聴ければ良いタイプの人間なので節約第一である。

とても音響が良く感じたんだけれど、単純に歌が素晴らしいからなのかな?

男役としての望海さんの歌声が大好きだったから、特にワンスのヌードルスの楽曲ね。

コロナで殆ど中止になったけど執念で2回観劇して、これ以上の男役はないと思ったものだ。

このコンサートでも「摩天楼のジャングル」を歌ってくれた。

私的には「愛は枯れない」と「いい夢だけを」が甲乙付け難く好きだけど、望海さんもワンスの東京公演数が少なかったことを残念に思ってファンの為にセトリに入れてくれてるんだね。

私は男役を離れた元ジェンヌさんには何故か興味がなくなるのだけど、イザボーで共演する予定の上原理生氏がゲストと知って興味が沸いてイザボーを観る前からこのコンサートのチケットを取っていた。

それが大正解!

お二人のデュエット

ミュージカル、ルドルフ〜ザ・ラスト・キスの

「something more」

もう、場内に響き渡る極上のハーモニー!

私の知る限りでは日本人歌手のレベルを超えた最高の歌声に包まれる幸せな空間だった。

もう歌が極まってた。

後は上原氏のゴッドファーザーのテーマは聴きごたえがあった。流石のオペラ出身!?

事前にセトリを調べて期待してたジーザスクライストスーパースターの

「I don't know how to love him」は本家を観劇したばかりなので何か違う。

マグダラのマリアの気持ちで歌って欲しいからまだ未見だと仰ってたので是非とも今度の京都で観て頂いてからまた聴いてみたい。絶対変わると思う。

イザボーの楽曲「Queen of the Beats」もあったけど、やっぱり歌詞もメロディーも刺さらなかったわ。

美空ひばりの「お祭りマンボ」、ABBAの「Money, Money, Money,」、カーペンターズの「Top of the world」などはご自分の声質にぴったりの楽曲を選曲されて英語にも挑戦されてとっても耳心地良かった。

望海さんの歌は上手いだけじゃなく生命力を感じるんだよね。上手くても生声なのにカラオケ聴いてる感じの方もいらっしゃるから。

望海さんの宝塚退団後の舞台って、ムーランルージュとイザボーしか拝見してないけど、

どうしても娼婦には見えなくて、ムーランルージュなら映画の方が世界観があると思ってしまうし、イザボーはキャストの歌唱力は皆様最高なのに脚本と説明過多の楽曲が好きになれなかった。

今日、お隣に座った方がガイズ&ドールズがお好きでまた観たいと仰ってたけど、何しろ歌い方の苦手なキャストが混じってると興醒めする面倒な客なので難しい。

今年の、ムーランルージュはファンクラブに入ってるのに申し込まなかったし、これじゃファンと言えないね。

グッズを沢山買ったり何回も同じ公演を観劇したりする情熱は無いんだけど

またコンサートがあったら行きたいなあ。

 

 

宙組について私見箇条書き

・亡くなった生徒さんについては宙組公演の度に認識しており、トップ娘役候補ではないと思っていたが芸事のバランスが取れていて期待していたが遺書があるともされていないので、どんな理由にせよご自分を追い込んで自死をされたことは本当に悲しい事と思う。

・ひとりの団員の死は重く受け止めてるべきとも思うが、過重労働を認め改善の方向にあるのに何故宙組だけが現在6ヶ月近くも活動出来ないのか全く理解出来ない

劇団と遺族にはファンが全く見えていない

パワハラをした上級生の謝罪を求めているらしいが、それは遺族が亡くなった団員から伝聞したことに基づくもので、客観性に乏しいと思う

特に、ヘアアイロンの件は週間文春と遺族側弁護士の主張が一致しており繋がりがあるように思えてしまう

もちろん事件当初の上級生の謝罪が足りなかったのかもしれないが、皮膚が捲れ上がるほどの火傷を負わせるのはリンチである

ヘアアイロンで前髪を作るときおでこにアイロンが当たったことがあるが少しでも熱くて捲れ上がるまで押し付けるのを我慢するの不可能だと思う

自死の理由をパワハラによるものだけと決めつけるのもおかしい

・芸事には終わりがないとよく言われるが、上級生から下級生への指導をパワハラと感じるかは人それぞれで線引きは難しく、レベルの低下にもなりかねない

・そもそも何を謝罪するのか?

亡くなった団員が精神的肉体的に追い詰められて居ることを理解せず、厳しく指導、叱責して寄り添ってあげることが出来ず申し訳ありませんでした。と言うのだろうか?

一旦謝罪したらそれ以上を求めて来そうな弁護士さんだから怖い

トップコンビお披露目公演で本来なら組全体でトップを支えなくてはならない

トップの肩にかかる責任が一番重く余裕があるはずもなく気もたっている初日間近に新公長のことまで気遣えと責めるのは酷かと思うのは私だけか?

・新トップが以前に娘2と組んだダンスで笑顔を向けず冷たかったとSNSで見かけたが

退団公演で2番手を睨みつけるトップを見たこともあるから私はそれほど問題視しなかった

ファンも確実でないことをSNS等で軽々に発言しすぎる風潮が怖い

宝塚歌劇を観に行くようになってまだ10年ほどだが、踊りのレベルは確実に上がってる気がする

外部の振付家のカッコいいダンスは魅力だが短いお稽古期間で仕上げるのは並の苦労ではないはず、あそこまでレベルを上げずとも寧ろ芝居や歌に時間をかけた方が良いのではと素人は思ってしまう

最近以前より個性的なスターが不在だなと思うのは私の心が宝塚から離れてきたせいだったら良いのだけども

・美しい乙女たちが青春の全てを芸事に賭けて作り上げる舞台に涙が出るほど感動して来たが

不満があるとはいえ週刊誌にリークするようなひとが混じっていて今も在団し続けているのが許せない

・他組も心の中はいざ知らず、宙組のことは関係ないという体で公演したりスカイステージにニコニコ出演しているのを見るのも白けてくる

・雑誌の歌劇も長年購読して来たが、事件以来宙組の記事を公演が無いからと全く取り上げない姿勢であるのも不自然で今回継続をやめることにする

・2024年3月28日に阪急阪神HDと遺族の間でやっと合意が成立、過重労働に加えパワハラも認めるけ形に落ち着いた。

・不自然に掲載され続けた有愛きいさんのプロフィールもホームページから人知れず削除された。

・有愛さんの落ち度については言及されることなく自殺の原因は過重労働とパワハラということに落ち着かせた感じがする。

・そもそも自死に至る程の精神状態ならば医師の診断や加療が必要だし、そのような状況になっていることを知るのは身近にいる家族や友人だろう。

・お披露目公演で自らも過重労働の状態の上級生に気づけと言うのも無理がある。

責任は全て会社にあるとし生徒に責任を負わさないのは賛成だ。

・私など陰口や無視されるより正面切って言われた方が良いと思う人間だが、これから組内の指導は難しくなるだろう。積極的に自分から先輩に教えをこう人が残って行くのだろう。

 

ジーザスクライストスーパースター

ついに観劇が叶った劇団四季ジーザスクライストスーパースター

一応分かっていたつもりのキリストの最後の7日間の話も映画など見て復習

f:id:kaisakura:20240317075837j:imagef:id:kaisakura:20240317075831j:image

自由劇場に行くのも初めて

何故にぶどう🍇?と思いながら

https://x.com/asariproduce/status/588990626181447680?s=46&t=4BK4GpExuMhlLsAqc0_jNA

調べたらこちらに答えが

創設者のお一人浅利慶太氏のお父上に由来してたのね

主にストレートプレイを上演する劇場とあって

客席も500、シックな内装で観劇前の気持ちが静かに高揚される雰囲気充分

楽しみ過ぎてうっかり劇場内の写真を撮るのを忘れてしまった

キャストはこちら
f:id:kaisakura:20240317075834j:image

二階席での観劇だったがとても観やすかった

起伏の激しい八百屋舞台とでも言おうか

演者は足腰に来るだろうけど場面転換は全く無く照明の変化で場面を変えるのに違和感なく逆にリアリティを感じた

特に後半、キリストがムチ打たれるのは迫真に迫る演出で世界観に引き込まれたし、十字架に磔にされる手元や足元はどのような仕掛けか分からないが磔そのものに思えた

この舞台は最後の七日間の話なので臨終までで新約聖書の1番の要のキリストの復活は表現されていない

ラストに人々の円陣の中にキリストが佇むことで匂わせでるのかもしれないがハッキリとは分からない

前半の奇跡を起こしているかのような場面もそうなのかな程度の表現に留まって見えた

この舞台でのキリストは病気を治したり、水をワインに変えたりする奇跡を起こす超人でなく

あくまで人間キリストが神に選ばれて神の意志が何なのかも分からず苦悩しながら運命のままに人々を導き、際限無く救済を求めて来る愚かな民衆の為に裏切りさえ享受し何故自分が死なねばならないのかと慟哭しながらも終には自らの命を神の御手に委ねるお話として描かれる

もう一方でキリストを愛するが故に手の届かない存在になって行くことを恐れて、結局はキリストを売ることになってしまったが、決して金貨が欲しかった訳ではなくて、愛するあまりに思いもよらずキリストを死へと向かわせ、裏切り者として神に選ばれてしまったユダが煉獄の苦しみを受ける存在として描かれる

そして、キリストが死へと向かう運命だと察知して弟子としての気持ち以上の愛を持ちながら静かに香油を塗るなどして世話をし仕えるマグダラのマリア

こちらの描き方は中途半端かと思ったけど守山さんの歌声は素晴らしかった

後はキリストを処刑する側、自分たちの立場や権力を守りたいユダヤの司祭やヘロデ王

不本意ながら刑をを宣告するローマのピラト等バランス良く上手い演者ばかりで堪能

群衆の動きもよくぞあの険しい舞台でと感心するほど生き生きと力強かった

復活の場面が無いからこそ色々と考えさせられる舞台なのだと思った

 

 

人生初のDS音くり寿様

もう先月のことになってしまったけれど、

人生初のディナーショーが今年のエンタメ始めだったんですよ。

その昔ジャニヲタだった頃は歳を重ねた大野君のディナーショーに行くのが夢だったけど

思えば遠くに来たもんだよ。

私は元宝塚花組の音くり寿様の大ファンでして

アーネストインラブのセシリーは中日劇場まで観に行ったし、新公のミーマイのサリーも観に行った。あのサリーは今でも私の中のNo. 1。

いつから気になり始めたかと言うとハッキリしないけど源氏物語辺りかと思う。

芹香さんの東上でヒロインになってお姫様だっこされた時はいつかこの2人でトップにと願ったものだ。

ポーの一族で芹香さんが宙組に組み替えとなり実質柚香さんに抜かれ、くり寿ちゃんの雲行きが怪しくなったあたりで100周年からの新参者にも分かってきたよ、宝塚は実力だけが物を言う世界じゃないって。

その辺は今も全く納得できないけどね。

それでも、カゲソロやエトワール、蘭陵王の洛妃でどのトップ娘役にも引けを取らない演技と歌を見せつけ、花男の桜子、マスカレードホテルの片桐など今も心に焼き付いている演技を魅せてくれた。

だから、退団が発表された時、まだ音くり寿を観尽くしていないのに!何事?と思ったよ。

でも、あれ以上在団するのは気の毒だった。

惜しまれて退団する引き際がかっこいいし退団後の活動が観てみたいと思い、遅ればせながら初めてタカラジェンヌの私設ファンクラブに入ったのであった。

私の観劇は昼公演中心で基本1回だけ、気になったら配信も観るって感じなので、夕方ディナーを頂いてからショーを観るってのが未知過ぎて、第一ホテルは定時になるまで1階ロビーで待機、エレベーターで案内されても会場前で待機、時間ギリギリに行っても良かったのね。

お食事は小食の私でもパンを食べなければ何とか完食出来たし、お隣の方もおひとり様だったので少しお話しもさせて頂きテーブルは雰囲気良かった。やはり、好きな人が同じだと親近感が湧くのだろうか?

飲み物は給仕係が下げないのでショーの間も飲んで良いのだと初めて知った。

今回は大丈夫だったけど出来たらショーの前に化粧室に行くと良かったかも。

お席が会場の真ん中より少し後ろだったからオペラグラスも必要だった。

くり寿ちゃんは歌に集中して、ドレスの裾も広がってるから客席は回らなかったし笑。

ディナーショーのことを綴ってるのにセトリを書かないのも何だけど、お正月早々夕方出かけるのに躊躇した自分を叱りたいほど感動した。

宙組ファンの私は暗い気持ちで新年を迎えたけど、その気持ちを吹き飛ばすほど元気をもらえた。

最初の「愛の宝石」から私は泣いてるんだわ。

くり寿ちゃんが私の大好きな歌をうたってる事実に感動しちゃって!

モーツァルトレベッカ、ミーマイ、メリーポピンズ、そして、蘭陵王の生きて。

役者が歌ってるから、カラオケじゃないの。

最近分かって来たけど、歌が上手ければ感動する訳じゃない。演じて歌わないと!

それが出来るのが音くり寿様なんですわ。

怒涛の如く様々な役を演じながら歌って下さいました。

元トップ娘役の肩書きが無いから、今後の活動も独特な道になると思う。でも、肩書きが無いから開ける道もある。

今年は音楽劇「瀧廉太郎の友人、と知人とその他諸々」で私も下北デビューになるのか?

くり寿様、毎回新しい世界を魅せて下さいますね。

雪組 ボイルとフローズン

久しぶりの友の会SS席。

雪組さんて友の会で本当に不思議とご縁がある。

望海さんの退団公演千秋楽、雪組に組み替えしてからの和希さまの日本青年館別箱も2公演とも友の会チケットで観劇した。

先日、とあるDSでお隣になった方は星組にご縁があると言ってたので、偶然とは思えない何かがあるに違いない。

最近、宝塚は基本1公演1回しか観劇しないし、チケットが取れなかったら配信でと決めてる。

ブログも宝塚に夢中になってた10年前頃始めれば良かったかもだけど、少し冷めてきた今だからこそ出て来る冷静な感想を纏めるのも一興と思ってる。

生田先生がドイルのホームズ作品への葛藤を脚本にしたい気持ちは分かる。

私は、ジェレミー・ブレッドのシャーロックホームズの大ファンだからドイルがシャーロックを殺したがってたと知った時は作家の内面って複雑なのねと余計に興味が湧いたもの。

でもね、この役は果たしてトップスターが演る役にふさわしいのだろうか?

まず、私が彩風咲奈さんの1番好きだったお役は

るろうに剣心斎藤一

スラリとしたスタイルから繰り出す牙突のポーズ、あの時、咲ちゃんを初めてカッコいいと思ったもん。

だから、トップになったら悪っぽいクールな役を演るのかと思ってた。スーツ物なコスチューム物を予想してたのに、何故かコメディばっかり。

咲ちゃんも退団会見でかっこいいトップじゃなかった云々と言ってたような?

今回も3枚目っぽいおじ様、咲ちゃんファンはこんな感じで満足できるの?と思ってしまった。

だって、1番カッコいい役をトップスターが演じるのが宝塚でしょ?

トップ就任以後だったら夢白さんとのプレお披露目のボニクラが1番良かった。

お芝居はドイルの家族の話なども盛り込んで厚みが出て朝美絢さまや和希そらさまのお役もピッタリでそれぞれ生き生き演じて楽しかった。

夢白あやちゃんも象牙の様な透明感あるお肌で美しく、溌剌として私の好きなタイプの娘役さんだから次期も続投で嬉しい。

ただ咲ちゃんが輝いてたかと言うとね、

宝塚のトップには1番輝ける役を演って欲しいと思うのでちょっと物足りない。

それから、次の公演から和希さまも抜けるので

いくら朝美絢さまがトップに就任したとして輝きがいっぱいでも、もし2番手が縣くんだとなんだかしっくり来ないなというのが正直な気持ち。

また、組み替えがあるのだろうか?

組み替えは路線の男役には成長のチャンスだとは思うけど、今回、和希さまが退団の道を選んだ事に衝撃を受けたので慎重に本人の気持ちも考慮してもらいたいと思ってしまう。

ショーは前半はディズニーのパレードを観てるみたいで眩しいほど華やか。

退団する和希さまの場面もたっぷりあってファンとしては大満足、私が和希さまのファンだから欲目で見てしまうのかもだけど、和希さまと朝美さまのキラキラ感はハンパなかった。

そして、ショーでも咲ちゃんの輝きが足りないと思ってしまった。お疲れなのだろうか?

どちらかと言うとショースターの印象の咲ちゃん、キラキラというよりギラギラが似合うのにと何か物足りないと思ってしまった。

今の劇団の現状は色々大変だと思うけど、何とか踏ん張ってお元気で退団公演に向けて頑張って欲しいわ。