桜貝の気まぐれ日記

還暦過ぎての初ブログ開設

ジーザスクライストスーパースター

ついに観劇が叶った劇団四季ジーザスクライストスーパースター

一応分かっていたつもりのキリストの最後の7日間の話も映画など見て復習

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自由劇場に行くのも初めて

何故にぶどう🍇?と思いながら

https://x.com/asariproduce/status/588990626181447680?s=46&t=4BK4GpExuMhlLsAqc0_jNA

調べたらこちらに答えが

創設者のお一人浅利慶太氏のお父上に由来してたのね

主にストレートプレイを上演する劇場とあって

客席も500、シックな内装で観劇前の気持ちが静かに高揚される雰囲気充分

楽しみ過ぎてうっかり劇場内の写真を撮るのを忘れてしまった

キャストはこちら
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二階席での観劇だったがとても観やすかった

起伏の激しい八百屋舞台とでも言おうか

演者は足腰に来るだろうけど場面転換は全く無く照明の変化で場面を変えるのに違和感なく逆にリアリティを感じた

特に後半、キリストがムチ打たれるのは迫真に迫る演出で世界観に引き込まれたし、十字架に磔にされる手元や足元はどのような仕掛けか分からないが磔そのものに思えた

この舞台は最後の七日間の話なので臨終までで新約聖書の1番の要のキリストの復活は表現されていない

ラストに人々の円陣の中にキリストが佇むことで匂わせでるのかもしれないがハッキリとは分からない

前半の奇跡を起こしているかのような場面もそうなのかな程度の表現に留まって見えた

この舞台でのキリストは病気を治したり、水をワインに変えたりする奇跡を起こす超人でなく

あくまで人間キリストが神に選ばれて神の意志が何なのかも分からず苦悩しながら運命のままに人々を導き、際限無く救済を求めて来る愚かな民衆の為に裏切りさえ享受し何故自分が死なねばならないのかと慟哭しながらも終には自らの命を神の御手に委ねるお話として描かれる

もう一方でキリストを愛するが故に手の届かない存在になって行くことを恐れて、結局はキリストを売ることになってしまったが、決して金貨が欲しかった訳ではなくて、愛するあまりに思いもよらずキリストを死へと向かわせ、裏切り者として神に選ばれてしまったユダが煉獄の苦しみを受ける存在として描かれる

そして、キリストが死へと向かう運命だと察知して弟子としての気持ち以上の愛を持ちながら静かに香油を塗るなどして世話をし仕えるマグダラのマリア

こちらの描き方は中途半端かと思ったけど守山さんの歌声は素晴らしかった

後はキリストを処刑する側、自分たちの立場や権力を守りたいユダヤの司祭やヘロデ王

不本意ながら刑をを宣告するローマのピラト等バランス良く上手い演者ばかりで堪能

群衆の動きもよくぞあの険しい舞台でと感心するほど生き生きと力強かった

復活の場面が無いからこそ色々と考えさせられる舞台なのだと思った