桜貝の気まぐれ日記

還暦過ぎての初ブログ開設

ロジャースハート

長かった夏もやっと終わり、お出かけするのに心地良い季節となった10月5日、宝塚在団中からいつも注目していた音くり寿ちゃんが、久しぶりに洋物のミュージカルに出演するという事で楽しみにしてた「ロジャースハート」へ。

退団後初の梅棒さんの舞台はパワフルでおばちゃんこんなの観たことない!刺激的!って感じだったけど、今回は宝塚でも見慣れたビーズのあしらわれた40年代の美しいドレスを着て躍動感溢れて歌い踊る姿が見れて暗いニュースばかりで落ち込んでいた心がとっても癒された。

有難くも最前列のお席をご用意されて、隣席もくり寿ちゃんのファンのご婦人で幕間など次回作のねじまき鳥クロニクルやDSのお話が出来て嬉しかったし、客席参加型のハリウッドの場面では可愛いくり寿ちゃんをカメラマンとして撮影する役となって盛り上がった。

コメディ要素もたっぷりでマスク越しに久しぶりに舞台を観て何度も吹き出してしまった。

女性陣は全て宝塚OGでキャスティング、玉野さんの舞台は遠い昔のCLUBSEVENを拝見してタップダンスの方と言うことしか存じ上げないけど、宝塚OGやジャニーズ(こう呼ぶのも終わりかと思うと感慨深い)と縁がある方なのね。

思えば私が初めて宝塚で観たベルばらのオスカル様は凰稀かなめ様。あのオスカルは私の中で完璧だった。後光がさすほど美しかった。

その方とくり寿ちゃんが同じ板の上でお芝居してるなんて不思議な感じ。

ただ、かなめ様は芝居の人であって歌の人じゃないので、マイハニーヴァレンタインは荷が重かった。勿論お美しいけどショーガールって感じじゃないし、年上設定だとしても大人の女性過ぎてハートが何故好きになったのか今ひとつ説得力が無かったのが残念かも。

ハート役の林翔太君は滝沢演舞城の冨樫からプレゾンに至るまで出待ちをするくらい一時期応援してた。すっかり素敵な大人のミュージカル俳優になられて、ブルームーンを哀感たっぷりに聴かせてくれた。

「ロジャースハート」は私にとって夢の共演が実現した舞台と言えるのかもしれない。

生で初めて拝見する壮一帆様のコメディエンヌぶりは新しい発見だし、ロジャース役の寺西くんは正統派2枚目って感じでこれからが楽しみ、酔っ払い藤岡さんは芸達者だしであっという間に時間が経ってしまった。

花組も公演が再開したし、宙組もそろそろかと思う。

あのような事件が今まで起こらなかったことが不思議な体質かと思うけど、芸事を愛する気持ちは一つのはずだから二度と起こらないように変革して行って欲しい。