桜貝の気まぐれ日記

還暦過ぎての初ブログ開設

ノートルダムの鐘

数日経ってもノートルダムの鐘のことが頭から離れず、音源を買って何度も聴いてる。

音源と言っても初演のCD音源、それ以降発売されてないとか!マジか

宝塚歌劇は公演中にDVDまで発売されるのであまりの違いにびっくりするよ。

CDも飯田カジモドと海宝カジモドの2種

海宝さんのファンでもあるのでコチラをチョイス、まだ若かった海宝さんのカジモドの仕上がり具合にやっぱり只者じゃないなと、芝さんフロローの歌声は衰えを知らない。

 

ノートルダムの鐘」は舞台中

答えて欲しい謎がある「人間と怪物」どこに違いがあるのだろう。

と観客に問いかけてくる。

冒頭、カジモド役の俳優は普通の人間の姿で現れた後、墨で顔を汚し背中にあんこを縛りつけてせむしに変化して行く。

そして、舞台のラストは周りの役者が顔を墨で汚し怪物へと変化、逆にカジモドは顔の墨を拭い担いだあんこも取り普通の人間へと戻る。

この最初と最後の演出を初めて観た時、やられた!と思った。こう来たかと思った。

外見が醜く世間から隔離されて生きて来たカジモドが生きていく場所はノートルダム大聖堂という聖域である彼の家しか彼の中に選択肢が無かったことが悲しい。

フロローに天罰を下したといえ、カジモドは神ではないので人殺しだ。人を殺した人間の行き着く先はやはり死。愛するエスメラルダを抱きしめながら死んで行ったのがせめての救い。

骨となって二人はひとつになる。