桜貝の気まぐれ日記

還暦過ぎての初ブログ開設

アナスタシア

長かった夏もやっと終わり老体が観劇に出かけるには有難い季節となりました。

というわけで行って来ました「アナスタシア」

柿澤氏の「ジキルとハイド」と

劇団四季の「ノートルダムの鐘」

を観せたばっかりに10年程続いた娘の宝塚歌劇への興味が殆ど無くなり一緒に観劇する機会は減ったのだけど海宝先生が出演される外部となれば話は別、かつての宙組アナスタシアでトップコンビによって繰り広げられた台詞不明瞭アナスタシアの記憶は見事に塗り替えられたのであった。

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この組み合わせが1番私たちの理想に近いキャスト、本当は失礼ながら石川禅さんで観たかった。

でもね、大澄さんのヴラド素晴らしかったです。

わたしの年代では小柳ルミ子さんの元旦那さんというイメージなんだけど、確かダンサーさんだったはずが歌もお芝居も完全にミュージカル俳優さんになってらしてびっくり。

そして、堀内敬子さんのリリーね。劇団四季出身とは知ってたけどドラマで普通の主婦の役ばかり観てたからあんなに個性溢れる歌とお芝居の方とは全く想像してなかったです。素敵でした。プロです。

万理生さんは確かマリーアントワネットの時のフェルゼン役の歌唱が印象に残って、鍛えた歌声って感じだった。1幕は少し声が掠れてらして本調子じゃないなと思ったのだけど、2幕のアナスタシアにピストルを向けて対峙する場面は迫力があって緊張感に溢れて凄かった。苦悩する軍人グレブって感じだった。

海宝先生ね、何度も映像や音源を見聞きしてるけど、生の舞台を観るのは何と初めてだった。

もう、非の打ち所がない方ですね。マイペテルブルクで今日も長めの拍手が凄かった。

ひとつ注文があるとしたらアナスタシアに皇女様とひざまづく時、下男風じゃなくて騎士風にして欲しかったわ。何だか悲しかったからさ。

でもさ、わざと下男風にしたんでしょうね。

海宝先生が出演するなら演目は問わない派じゃないので

太平洋序曲、ダポンテ、とか観てないし、主演じゃないベートーヴェンは真ん中のお二人が申し訳ないけど苦手なので予定無し。チケット代もお高いし、劇団四季にまた出演してくださったら老後の蓄えを回してでも観に行きます。

そしてそして最後になりましたが初めましての木下晴香様!

もうミュージカル界に存在してくださってありがとうございます。

あなたの歌で泣きました。

(京三紗様が蘭陵王の時に音くり寿ちゃんに向けた言葉を真似てみた)

お芝居の感情を歌に乗せて表現するって誰もが出来ることじゃ無いと最近思うのです。

完全にアナスタシアでしたよ。

まだお若いのに感性豊かな上に力強い歌声、魅力に取り憑かれたそうなので出演情報を注視したいけど次はやっぱりベートーヴェンなのね。

 

おっと忘れてはいけない

太后麻実れい様、お芝居はとっても素晴らしかったです。お芝居は